あらきだのメモ箱
- AU 問題(天文単位の永年変化問題)のレビュー記事「地球惑星間距離の永年的変化」 が日本物理学会誌2008年7月号 517 - 523 ページに掲載されました.
2010-02-09 [長年日記]
_ [Ubuntu]Ubuntu 9.10 で Xfce4 を使う
VAIO X にいれた Ubuntu のデフォルトのデスクトップ環境は GNOME なのだけれども,普段使いデスクトップ環境は,職場,自宅とも Plamo Linux で Xfce4.そこで,Ubuntu でも Xfce4 を使いたい.
$ sudo apt-get install xfce4
で本体が入る.あと普段 Xfce4 上で mailwatch とめだまを 使っているので,
$ sudo apt-get install xfce4-mailwatch-plugin $ sudo apt-get isntall xfce4-eyes-plugin
で導入した.
Ubuntu 上の Xfce4 で control と CapsLock を入れ替えるのにちょっと はまった.いくつか解があるようだけれども,僕は, スタートメニューの「設定」→「xfce4 設定マネージャ」を起動し, 「セッションと起動」の「自動開始アプリケーション」に,
setxkbmap -option ctrl:swapcapsを追加して実現した.
2010-02-06 [長年日記]
2010-02-05 [長年日記]
_ [Plamo Linux][Ubuntu]OpenOffice.org で LaTeX
ここ2年ほど,プレゼンテーションには MacBook Air で Keynote を使っていたのだけれども, Ubuntu を入れた VAIO X が常用 Laptop になりつつあるので, OOo の impress で LaTeX で数式入力できるようにする.
そこで今回は OOoLatex をインストールする. まず公式サイトから Linux 版の OOoLatex-4.0.0-beta-2-linux.oxt を DL.そして,OOo の impress を起動して, 「ツール」→「拡張機能マネージャー」から「追加」で取得した OOoLatex-4.0.0-beta-2-linux.oxt を選択すればよい. 使い方は,impress で 「ツール」→「マクロ」→「マクロの実行」の「ライブラリ」の なかにある「マイマクロ」から「OOoLatex」→「OOoLatexEquation」 を選択し,さらに main を指定する.
OOoLaTeX はシステム既存の LaTeX と Ghostscript (gs) を 使うので,最初の起動時にこれらの PATH を設定する. この段階でショートカットも指定できるが,僕は 「ツール」→ 「カスタマイズ」でキーボードを選び,機能の「範囲」で 「OpenOffice.org マクロ」→「user」→ 「OOolatex」→ 「OOolatexEquiation」を選択し,「機能」で main を指定して, ショートカットキーとして空いていた Ctrl + wを選んで 変更をクリックして指定した.これで Ctrl + w で OOolatex で 数式が入力できる状態になる.
実際に Ctrl + w で この ような編集画面が現れ,LaTeX を押せば この ようになる.
ダウンロード先には OOoLatexFonts.zip もあるので, とりあえず取得して ~/.fonts/OOo/ 配下に置いて fc-cache -v しておいた.
2010-02-03 [長年日記]
_ [Ubuntu]kernel を 2.6.31-17 に上げてしまった後の対応
VAIO X に入れた ubuntu 9.10 のアップデートマネージャで kernel まわりの 更新が出ていたのでアップデートしたら psb ドライバが 無効になってしまった.どうも現状では GMA 500 video chipset では kernel を 2.6.31-14 で hold しておくのが望ましいっぽい.
対応策としては,
$ sudo dpkg-reconfigure psb-kernel-source
すれば良いらしいのだけど,僕の環境ではうまく reconfigure 出来なかった. そこで,一度
$ sudo dpkg -P psb-kernel-source
で一旦削除した後で,psb-kernel-source_4.41.2-0ubuntu1~910um1_all.deb を 改めて入れ直したら,2.6.31-17 でドライバをちゃんと作り直してくれたっぽい.
もしかすると kernel のバージョンが上がるたびにこの作業が必要になるかも?
_ [Ubuntu]GDM からの login 時に bsfilter-proxy を有効にする
Mac OS X や Plamo の入った Laptop PC で bsfilter-proxy を 有効にするには .xinitrc に記述しておけば OK だったのだけれども, Ubuntu 9.10 で GDM login の時に有効にならなかった.
調べてみるとどうも 9.10 あたりから仕様が変わったらしく,どうも うまくいかない.とりあえず .xprofile を作って,
/usr/bin/bsfilter-proxy &
という内容を記述する事でなんとかなった.これが正解かどうかは いまいち不明 ^^;;; bsfilter-proxy の設定は 以前の日記 の設定で問題ない.
2010-02-01 [長年日記]
_ [Plamo Linux]SMPlayer, vlc のフォント設定
SMPlayer や vlc で動画や DVD をチェックすることが多く なりつつある今日この頃なのだけれども,僕の環境だと GUI のデフォルトのフォントセットが今ひとつ美しくない ^^;;; 僕は Plamo のインストールのときに KDE や Gnome のアプリを 使いたいので Gnome と KDE をインストールしているのだけれども (デスクトップ環境は XFce4), どうも SMPlayer や vlc は Qt の設定が反映されるっぽい.そこで qtconfig を起動してフォント設定をしたら, SMPlayer や vlc の GUI のフォントまわりが改善した.めでたい.
2010-01-29 [長年日記]
_ [Ubuntu]Sony VAIO X の Motion Eye
VAIO X にはディスプレイ上部中央に Motion Eye (Web カメラ) が ついている.これまで Linux で使えるのかどうかあまり気にして いなかったのだけれども,昨日の夜,ふと思い立って調べてみた. 結論から言えば,Ubuntu 9.10 では特に何の設定をすることなく使える.
ネットで調べてみると module 関連など事前の下準備をどうしたらいいのか, というような情報がたいしてヒットしなかったのだけれども,試しに 静止画・動画撮影ソフトの Cheese を apt-get install して起動したら, Ubuntu 9.10 では特に何の設定もなしに,内臓カメラが認識され, 画像が映し出された.すごい!これは Video for Linux が働いているのか (/dev/v4l が確かに掘ってある),それともソフトウェア (Cheese ?) 側で制御しているのかちょっとよく分からないけど,結果オーライといういうことで ... ^^;;; これならおそらく Skype 等も問題なく使えるという事かな? Linux だってやれば何だって出きるもんって感じ?:-).
Ubuntu 9.10 を入れた VAIO X では,今のところ,
- X 関連(解像度,描画速度,輝度調整)
- サウンド
- 無線LAN
- 蓋を閉めたときのハイパネーション
- Motion Eye (Web カメラ)
といった Laptop PC で Linux を使う際にハマりやすい部分は クリアしているんじゃないだろうか?基本的に CD-ROM 1 枚に収まる コンパクトでフリーな OS でここまでできてしまうと MS OS を 試そうかなぁ〜?という気もさらにおきなくなってしまうな ^^;;; あとは,MS Office と OOo の互換性がさらに良くなってくれる事に 期待,というところか.
2010-01-26 [長年日記]
2010-01-19 [長年日記]
_ [Windows XP]PFU Happy Hacking Keyboard Professional 2 での日本語入力On/Off
ERA for Windows を使うために Cube タイプの WinXP マシンを 使っているのだけれども,どうしても OOo では書式が崩れてしまう Word ファイルを編集するために,Office 2003 を入れている. このマシンは CPU 切替器で Linux マシンと Keyboard, Mouse, ディスプレイを併用していて Keyboard が英語配列の Happy Hacking Keyboard Professional 2 (墨) である. WinXP 環境で Happy Hacking Keyboard Professional 2 を使っている場合の 日本語入力の On/Off は Alt + ~ (チルダ) (というか ` ?) でできる.
WinXP 環境ではほとんど文章書きをしないので,今回始めて知った ...^^;;;
_ [Plamo Linux][Mac OS X]Emacs 23.2 Pretest
Emacs 23.2 に向けた Pretest が始まっていた.emacs-23.1.91.tar.gz をコンパイルしてみた.
GNU Emacs 23.1.91.1 (i686-pc-linux-gnu, GTK+ Version 2.16.5) of 2010-01-19 on icarus
2010-01-15 [長年日記]
_ [Ubuntu] Sony VAIO X に Ubuntu 9.10 をインストール
「汝の欲するものを求めよ」という天の声が聞こえた気がしたので, 昨年暮れに手に入れた Sony VAIO X に Ubuntu 9.10 をインストールした.NEC の Versapro Ultralite タイプ VS にも そそられていたのだけれども,メモリ 2 G で RGB 出力もあって, SSD の容量の変更や,やキーボードのレイアウトを英語配列に 交換可能という事もあって,初めて Sony のマシンを手に入れた. いわゆる Netbook と比べてもキーボードが打ちやすく, 非常に薄くて軽く, 液晶も文句ない.これなら普段使いの Laptop PC として使い倒したく なってしまう.
元々 OS は Windows 7 からダウングレードした Windows XP だったの だけれども,やはり Linux を使いたい.本当は Plamo Linux 4.71 を インストールしようと試みていて,Plamo 本体は問題なくインストール できるのだれども,X の問題で挫折. このマシンは TYPE P と同じ GMA500 なので psb のドライバが 必要なのだけれども,Plamo では VESA でも X が立ち上がらない. より正確には xfplamoconfig で X の設定をする段階で画面が真っ黒になり, マシン自体がフリーズしてしまう現象を解決することができなかった. つまり X の設定すらできない.
そこで,比較的動作報告の多い Ubuntu をとりあえず入れてみる事にした. 今回は日本語 Remix 版の CD からインストール. インストールは特に何の問題もなく終了.インストール直後の状態では 無線 LAN はあっさりとつながるものの,
- X が VESA (だと思う) で立ち上がるので画面描画が遅く 輝度調整ができない.
- 音が鳴らない
状態なので,まずこの2点を何とかする.
その前にとりあえず,
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
して最新の状態に更新しておく.
- X の設定.これは
こちらのサイト
の手順にしたがう事で無事改善.一応,念のため手順をまとめておく.
- Ubuntu Forums にある psb-kernel-headers_4.41.2-0ubuntu1~910um1_all.deb と psb-kernel-source_4.41.2-0ubuntu1~910um1_all.deb を取得する. 取得するためには Ubuntu Forums のアカウントが必要なので作成する.
- パッケージの提供元リポジトリを以下のように追加する.
$ cat /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-mobile.list deb http://ppa.launchpad.net/ubuntu-mobile/ppa/ubuntu jaunty main deb-src http://ppa.launchpad.net/ubuntu-mobile/ppa/ubuntu jaunty main deb http://ppa.launchpad.net/albertomilone/poulsbo-graphics/ubuntu jaunty main deb-src http://ppa.launchpad.net/albertomilone/poulsbo-graphics/ubuntu jaunty main
- 次のコマンドのとおりパッケージをインストールする.
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys C6598A30 $ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 99C0198F $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install dkms fakeroot $ sudo apt-get install libdrm-poulsbo1 $ sudo apt-get install poulsbo-driver-2d poulsbo-driver-3d psb-firmware
- Ubuntu Forums から取得したパッケージをインストールする.
$ sudo dpkg -i psb-kernel-*
- blacklist.conf の書き換え blacklist i915 を追加をする.
$ tail /etc/modprobe.d/blacklist.conf ... blacklist i915
- ramfs の更新.
$ sudo update-initramfs -u
- xorg.conf の作成 (デフォルトではこのファイルがないのに
X が一応 VESA で立ち上がる!)
$ cat /etc/X11/xorg.conf Section "Device" Identifier "GMA500" Option "AccelMethod" "EXA" Option "DRI" "on" Option "MigrationHeuristic" "greedy" Option "IgnoreACPI" "yes" Driver "psb" EndSection
Section "DRI" Mode 0666 EndSection - grub パラメータの追加./etc/default/grub の
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT に mem=2000mb を追加する.
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash mem=2000mb"
- grub 設定ファイルの更新.
$ update-grub
- サウンドの設定.デフォルトでは特にデバイスの不具合などの
警告は出ず,音を鳴らしているつもりらしいのだけれども,
音がならない.こちらの情報
にしたがって /etc/modprobe.d/alsa-base.conf の最後に,
alias snd-card-0 index=0 options snd-hda-intel model=basic
を追加する事で音がなるようになった.
これが済んだ後は,必要なアプリケーションを apt-get install で追加した.
とりあえず Emacs23 + Mew + Tamago + Egg-anthy でメールの 読み書きができるようにはなったものの,普段 Plamo 使いな自分に とってはちょっと色々と違和感が ... できれば Plamo に入れ直したいところだけど,とりあえずは 持ち運べる Linux 環境が欲しいので,芸風を広げる意味でも ちょっと Ubuntu をいじってみる事にする.
2010-01-08 [長年日記]
_ [研究]相対論的制限3体問題における正三角形 Lagrange 点近傍の運動
先月,理論懇で瀬戸さんに Maindl and Hagel (1996) の論文について照会を受けていて,やっと発見できたので FAX でお送りした. この論文は電子的に閲覧ができず,かつ,この研究会集録も国内には おそらく所蔵している図書館がないので,多分海外から複写取り寄せして 入手していたのだと思う.
制限3体問題の枠組みでの正三角形 Lagrange 点近傍の運動や軌道の 安定性については Newtonian の枠組みでも膨大な論文があるのだけれども, 相対論的な研究というのは数える程度しかないと思う. 例えば連星系まわりのガスディスクや惑星の運動,重力波の放出など 面白いトピックがまだまだ埋もれていると思うので,個人的にも いつかちゃんと考えて見たいと思っている話題である.
おそらく現在電子的に閲覧可能な論文は次のものだと思う.
- On the dynamics of the relativistic restricted three-body problem
- The Solar System's Lagrangian Points in the Framework of the Relativistic Restricted Three--Body Problem
- On the Stability of the Triangular Lagrangian Equilibrium Points in the Relativistic Restricted Three–Body Problem (タイトルが Maindle & Hagel と同じだが別の論文)
- Existence and Stability of L4,5 In The Relativistic Restricted Three-Body Problem
- Numerical stability analysis around L4 in the post-Newtonian restricted three-body problem
- Restricted three-body problem in the post-Newtonian approximation
ただ,Newtonian の場合と異なり,相対論的に考える場合,2つの Primaries がしたがう 2体軌道としてどのようなモデルをとるか? Damour 形式とその 2pN 拡張の Schefer-Wex 形式,Will-Wagoner 形式, Brumberg 形式,...というように,どのモデルが使われているのか, 座標原点がどこにあるのか?2体の重心か一方の Primary か, という事等をちゃんと見極めておく必要があると思う.
_ [研究]Kinematics in Randers-Finsler geometry and secular increase of the astronomical unit
gr-qc にあがっていたのだけど,なぜか完全にスルーしていた
AU 問題がらみの論文.メトリックが場所だけではなく
方向(というか速度?)にも依存するという,Riemann 幾何学の
自然な拡張とされる Finsler 幾何学に基づく考察を行っており,
Space deformation parameter の λ の惑星運動への寄与を考えているようで,
このλが
程度の小さい値をとることで
天文単位の永年変化が説明できるという事らしい.
さらに驚きなのは Finsler 幾何学にしたがえば,宇宙の加速膨張が ダーク・エネルギーなしに説明できたり,銀河の回転曲線の問題も ダーク・マターの導入なしに説明できたり,Pioneer anomaly も 説明できちゃう,という事.確かに Finsler 幾何学は 数学的には Riemann 幾何の自然な拡張なのだけれども, 果たしてこんなにうまくいっていいのかしらね? ^^;
最近,AU 問題を扱う論文もちらほら出てきているのだけれども, どうも天文単位の増加は惑星軌道の増加である,と考えてしまう ようですね.しかしもし,惑星軌道や惑星の軌道長半径の増加であれば, これは本質的に何らかの未知の加速度が惑星に働いているという 事になるので,何も遠回しな「天文単位の永年変化」等という 言い方ではなく,軌道長半径の増加,または Pioneer anomaly のように 予測不能な未知の加速度が働いている,という表現になるはず. ところが,例えば Pitjeva の論文 にもあるように,惑星の観測データから作られた天体暦には 惑星運動そのものには,理論の予測に合わない惑星軌道が 増加しているという痕跡は (少なくとも現在のところ) 現れていない のである. 天文単位の永年変化の奇妙なところは, レーダー信号の reflector である惑星の運動 は EIH 方程式に基づく既存のモデルで十分説明できているのにも関わらず, なぜかレーダー信号が往復する時間に説明不能な永年的なずれが存在する という事なのである.なので Krasinsky や Pitjeva や僕は, 惑星運動に何らかの未知の加速度が働いているというよりも, Light propagation の周辺に何らかの問題が あるのではないか? と考えている.
現状では,一体それが何なのか,例えば,何らかの重力や光の性質そのもに 関する事なのか,レーダーを反射する惑星形状の季節変化なのか, 太陽コロナの影響なのか,人工衛星の信号に対する応答の誤差なのか, そして,dAU/dt をそのまま AU の変化と解釈してよいのか,それとも 別の物理的な場やパラメータの変化を表しているのかはよく分からない. けれども,世の混乱を鎮めるため?にも Krasinsky か Pitjeva の どちらかが,
- Krasinsky & Brumberg 以外にも,その解釈はともかくとして Pitjeva と Standish が同様の永年変化を確認している事.
- 今のところ,惑星軌道が膨張している痕跡はなく,天文単位の 永年変化は惑星軌道の増加を意味しない事.
- おそらく,原因は Light propagation に関わる部分にある 可能性が高い事.
を世に知らしめる必要があるのではないだろうか,と思う 今日このごろである.